黄ばみの原因は？

そもそも黄ばみの原因とはなんなのでしょうか？

①汗・皮脂汚れ
黄ばみの一番の原因は汗・皮脂汚れです。汗や皮脂汚れが空気中の酸素と結合することで酸化し、衣類の繊維を黄ばませてしまいます。

②日焼け止めの付着
日焼け止めが衣類に付着したままの状態にしていると、黄ばんでしまうことがあります。日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤が紫外線に反応したことにより起こります。汗・皮脂汚れに比べて鮮やかな黄色であることが特徴です。

黄ばみを落とす方法

黄ばみの原因がわかったら、早速落としていきましょう。

【汗・皮脂汚れ】浸け置き洗い

全体が黄ばんでしまっている場合には、漂白剤を使用して浸け置き洗いをしましょう。
たらいや洗面台に４０～５０度のお湯を溜め、粉末タイプの酸素系漂白剤を溶かします。そこへ衣類を入れて、１～２時間浸けておきましょう。浸け置きが終わったら、通常通り洗濯します。

【汗・皮脂汚れ】部分洗い

部分的に黄ばんでいる場合は、黄ばんでいる部分に液体の酸素系漂白剤を直接塗布してから洗濯します。直接塗布する前に、目立たない部分につけて色落ちなどしないか確認してから行なうようにしましょう。
固形石けんで洗うのも効果的です。石けんはアルカリ性なので、酸性の汗・皮脂汚れを分解してくれます。黄ばみ部分を水で濡らして、直接固形石鹸をこすりつけ、もみ洗いをします。そのあとは通常通り洗濯しましょう。

【日焼け止め】部分洗い

日焼け止めが付着し時間が経って黄ばんでしまった場合は、食器用洗剤を使用します。黄ばみ部分を水で濡らし、食器用洗剤を直接塗布してもみ洗いします。その後、通常通り洗濯します。
頑固な黄ばみである場合には、酸素系漂白剤を直接塗布して５分ほど放置してから洗濯しましょう。目立たない部分でチェックするのも忘れずに！

ただし、塩素系漂白剤を使用するのはNGです。日焼け止めの成分と反応してピンク色に変色してしまいます。うっかり塩素系漂白剤を使ってしまった場合には、しっかりと水洗いをして塩素系漂白剤の成分を落としてから、食器用洗剤や酸素系漂白剤で部分洗いしましょう。

衣類を黄ばませないために

黄ばみを落とすのはなかなか厄介です。そのため、衣類が黄ばんでしまわないように予防することが大切です。

・早めに洗濯をする
汚れていないように見えても、一度着た衣類には汗や皮脂が付着してしまっています。時間が経てば経つほど汚れは取れにくくなり、黄ばんでいってしまいます。そのため、着用したらなるべく早く洗濯することが一番の黄ばみの予防となります。

・弱アルカリ性の洗剤を使用する
汗・皮脂汚れは酸性の汚れなので、弱アルカリ性の洗剤を使用するとしっかりと汚れを分解し、落とすことができます。

・部分洗いをする
襟や脇など、特に汚れやすい部分を洗濯前に部分洗いしておくことも効果的です。洗濯洗剤の原液や液体の酸素系漂白剤を直接塗布してもよいですし、衣類の痛みが心配な場合は、水と洗濯洗剤を１対１で混ぜたものをスプレーボトルに入れて吹きかけてもよいでしょう。原液を直接塗布する場合は目立たない部分につけて、色落ちなどしないか確認してから行なうようにしましょう。

・洗濯洗剤は適量を使う
洗濯洗剤を多めに使うと汚れもよく落ちるようなイメージがありますが、実は逆効果。すすぎで落としきれなかった洗剤が衣類に付着したままとなり、残った洗剤成分により繊維がコーティングされて汚れが落ちずらい状態になってしまいます。洗濯洗剤は水量に合った分量を使い、すすぎは2回行なうことがおすすめです。

・日焼け止めは塗ってから衣類を着る
日焼け止め汚れによる黄ばみを防ぐためには、衣類を着る前に日焼け止めを塗りましょう。日焼け止めが肌に馴染み、完全に乾いてから着るようにすると衣類に付着しません。